* 今日は抜歯の日 *
朝、いつものように目が覚めた。
そして、いつものように会社へ行く準備をするために
お気に入りのラジオ局にチューナーを合わせる。
ラジオから歯医者の話。
「あ、今日は親不知(おやしらず)を抜く日だった。」
完全に忘れていた。
先週の月曜日の歯医者で次の予約をとったのは
もう、11日も前。
よくこの11日もの間のんきに過ごしてきたもんだ。
* 過去の親不知の手術のはなし *
私は10年前に親不知を2本抜いている。
初めてのときは、
「こんなん、ボクできない!」と
歯医者さんから言われ紹介状を書いてもらって
大きな病院の口腔外科(こうくうげか)で手術になった。
なにやら、そういう手術ばっかりやっている先生がいるのだとか。
左下の親不知だったが、あごが小さい為
斜めに生えてきて奥歯を押しているらしい。
歯の角が少し歯茎から見えているくらいだった。
私のように親不知がまだ埋もれている場合の手術は、
「歯茎を切開して、それから抜く」という。
ほとんど病気知らずの私からすれば、初めての手術だった。
麻酔をしてくれるので、痛くはないけど音がすごい。
一言でいうと、怖い。
歯茎を切開して親不知が「こんにちは」したところ、
その歯を半分に切断。
1つずつ、ギコギコと抜くのだ。
幸い、術後特に痛くはなかったが、血が止まらない。
それもそのはず、
「歯茎を切開している」のだから。
その日はPM半休を取って手術だったので
手術後家に帰って寝て、夕方に起きたら、
枕が血だらけでびっくりしたのが
今でも昨日のように思い出せる。
*
その親不知1本目の手術の後に左上の親不知も抜いている。
上の親不知は比較的簡単らしく、スポッっと抜けるという。
1回目の左下の手術が怖すぎて、記憶がこびりついているので
上は楽勝という印象だった。
だが、今日は違ったのだ。
* 親不知の抜歯 実体験(感想) *
いつも通り会社で仕事をしたが、こういう日に限って少し残業。
親会社からの
キラーパスのせいで45分も残業してしまった。
歯医者の予約は18:30だったので急いで家に帰って歯磨きをする。
「あー、抜歯こわいなぁ、でも、いつか抜かないといけないから、
今日がその抜く日にいい日なんだ!」と言い聞かせて歯医者へ向かった。
*
予約時間より10分早くついたけど、
受付で診察券を渡すとすぐに名前を呼ばれ中へ。
歯医者さんは「抜くでぇ~」とノリノリ。
麻酔を奥の歯茎の外側と内側にチクリ。
内側のほうが痛い。
でも、私は採血の針の方が1000倍嫌いだから、
この程度は大丈夫だ。
麻酔が効くのを2,3分待って早速抜歯開始。
先生が抜歯用の器具を口の中に入れてきて
ギコギコ動かす。
「ボギッ!」骨折したような音が響く。
ビビってか、本当に痛かったのか、
「痛かった」といったら、更に麻酔を打ってくれた。
再度挑戦、
「ボギッ!」「ボギボギボギッ!」
嫌な鈍い音が響き渡り無事親不知は抜けた。
抜いた部分を止血させるためにガーゼを噛まされてる間に
注意事項の紙が渡される。
・飲食は少なくとも2時間以上経ってから行ってください
・食事内容は極端に熱いもの、刺激物を避けてください。
・しびれた舌や唇を間違って噛んだり、ヤケドに注意してください。
・過度な運動、入浴、飲酒等で体が温まると、血のめぐりがよくなり痛むことがあります。
・口ゆすぎは極力避けてください
・歯磨きはなるべく歯磨き粉を使用しないでください。(ゆすぎを避ける為)
・化膿止めの薬は、3日分必ず食後に服用してください。
・痛み止め(頓服薬)は、痛みがある場合のみ服用してください。
読みながらボーっとしたり、
自分の抜けた歯を見て過ごした。
そうして、5~10分経って
歯科助手さんが止血しているか見てくれた。
先生ももう一度確認してくれて、
「終了!おつかれさまでした! 歯どうする?持って帰る?」といつものように
訊いてくれたので、「持って帰る!」と伝えた。
前回はジップバッグに血が付いたまま入れて渡してくれたのだが、
今回は何やら、一所懸命洗ってくれている。
先生が「はい」と渡してくれた。
見ると、
歯の形をしたケースだ!!
「かわいい!!」こんなケースがあるんだ!
さっきの恐怖はどこへやら。
一気に和んだ。
歯医者はかわいさも重要だな。
こんな感じである。
2,3cmのつまめるサイズでかわいかった。
*
今回の親不知も虫歯になってたから、
もういっそ抜こう!という事の運びで抜歯に至ったのだが、
虫歯はどんな感じだろう?
さっき、歯の形をしたかわいいケースをあけて
自分の親不知の虫歯チェックをした。
・・・。
めっちゃ汚い。
正直自分でドン引きした。
よく、こんな汚いものが口の中に。
本当に、抜歯して正解だったと心から思った。
* 通院が終わったら領収書をいただく *
今回の歯医者は4回の通院で、
歯石取り、虫歯の治療を5か所、抜歯1本。
健康保険適応3割負担で10,000円程。
最後なので、「領収書いただけますか」と受付のお姉さんにお願いした。
ビックリするほどにすぐに出してくれた。
システムが変わっててレシートのように一瞬で出てきた。
*
担当の
歯科助手さんが薬を出してくれ、説明を受け家に帰った。
車で10分もかからないほどの距離。
車を止めて家に入ろうとすると、
母がいきなり出てきて「領収書!」と叫んだ。
「(そんなの忘れないよ)もらったで!」と私は返事をした。
「ちがう、歯医者さんに忘れてきてるって(笑)
受付で預かってくれてるって電話があった。」
「は!?(ゲッソリ)もぉ~取りに行ってくる。」
領収書取りに来るのはいつでもいいですよと受付のお姉さんは言ってくれたが
【先延ばしをすると早死にする】ので
私はめんどくさいと思ったら出来るだけ行動するようにしている。
すぐ終わるタスクをずっと頭の中に入れて置くのは合理的ではない。
こうして、一日に2回も歯医者さんへ向かう事となった。
今度は半年後に歯石取りで伺えるよう、
歯間ブラシと
電動歯ブラシで歯磨きがんばります。
*
■ あとがき
抜歯怖かったです。
今回は小説風に書いてみました。
親不知は虫歯になると治療するより抜くという選択になると思います。
親不知があった場所の
歯茎が埋まるのは2,3か月かかるのだとか。
少しケアも必要です。
年齢が上がるにつれて親不知の抜歯は痛いと風の噂で聞いたことがあるので
お早めに覚悟を決めるのをおすすめします。
ちょうど、
Sexy Zoneの菊池風馬くんが親不知を抜いたら腫れて痛かった
という話をしていました。
私は過去腫れたことはないので、今回も腫れないといいのですが。
【過去記事】
歯医者さんで聞いた!意外と知らないオーラルケア!あなたはデンタルフロス派?歯間ブラシ派?
歯間ブラシがこんなに重要だなんて、知らなかったのです。