おいしいものってカロリーが高いですよね? ポテトチップス、フライドポテト、てんぷら、アイスクリーム、お菓子。 なぜ人は高カロリー食品を無駄に沢山食べてしまうのか?
それは私たちのDNAに刻み込まれている性質でした。
■ サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福より
※楽天市場の本のリンクへ飛べますほとんど体のためにならないのになぜ、人は高カロリーの食品をたらふく食べるのか? サピエンス全史に面白い一文があったので抜粋してご紹介します。 実は、高カロリーな食品が好きな理由はDNAと深い関わりがあったのです。
■第3章 猟銃採集民の豊かな暮らし
今日は豊かな社会は肥満の問題と苦闘しており、肥満は発展途上国にも急速に広まりつつある。目につくうちで最も甘い物や脂肪分の多いものをなぜ私たちが貪り(むさぼ)食うのかは不思議だが、祖先である狩猟採集明の食生活習慣を考えると、この謎は解消できる。彼らが暮らしていたサバンナや森では、カロリーの高い甘い物はごく稀で、食べ物は一般に不足していた。30,000年前の典型的な狩猟採集民が手に入れられる甘い食べ物は1種類しかなかった。熟れた果物だ。もし石器時代の女性が、たわわに実ったイチジクの木を見つけたら、あたりに住むヒヒの群れに食べ尽くされる前に、その場で食べられるだけ食べるのが最も理に適っていた。カロリーの高い食べ物を貪り食うと言う本能は私たちの遺伝子刻み込まれているのだ。今日私たちは高層アパートで暮らし、冷蔵庫には食べ物が触れているかもしれないが、DNAは私たちが依然としてサバンナにいると思っている。だから私たちは、冷蔵庫にアイスクリームの容器を見つけると、空になるまで中身をせっせとスプーンで口に運び、ラージ・コークで胃袋に流し込む。サピエンス全史(上)60ページより引用。
サピエンス全史の一文によると、私たちの遺伝子には高カロリーの食べ物は報酬、ごほうびとして感じられる。よって、カロリーの高い食べ物はおいしく感じるようになっている。 なるほど!ごほうびはいくらでもほしいですもんね!(笑)
「甘い熟れた果実が唯一の甘いもので動物に取られる前に食べられるだけ食べる。」
この習慣が遺伝子に組み込まれていることによって、目の前に甘いものがあると貪り(むさぼり)食べてしまうのであろう。 よく、「甘いものは別腹」なんていうが、遺伝子に組み込まれているので「別腹」は作り出せるということですね!
ダイエットを減量を挑んでいる人にとっては、この性質を知ってることによって高カロリーの物に揺らぎそうになっても、自制心でセーブできることでしょう。
「いや、でも、気づいたらコンビニでスイーツ買っちゃうんだよね」という方には?
・そもそもコンビニにいかない(買える環境に自分を置かない) ・周りにダイエット中と公言する(すると邪魔してくる人もいるが) ・自分にとって何が大事なのかを明確にする よって、目標達成に近づくことができます
■ まとめ
サピエンス全史の一部を抜粋して、私たちはなぜ高カロリーの食べ物が好きなのかを学びました。 私たちの祖先の時代、原始時代からのDNAはまだ現代の生活に追いつけていません。
ダイエット中の方、健康を気にする方は「加工食品」をできるだけ取らないようにした方がいいですし、揚げ物、ラーメンも天敵です。 自分を変えるにはまず環境を変えましょう。 コンビニでついついお菓子を買ってしまう人はコンビニに行かないように、回数を減らすようにしてみてはいかがでしょう?
食べ物を変え、体質が変わると甘いものも欲しにくくなります。そこまでは忍耐が必要です。がんばりましょう!
サピエンス全史は上下で別れており膨大な量なので読み飛ばしするか、まんがバージョンはまとめられていていいですよ♪
サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ] - 楽天ブックス
サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ] - 楽天ブックス
まんがでわかるサピエンス全史の読み方 [ 山形浩生 ] - 楽天ブックス