あなたは
「相手に嫌われたくない!」と思っていませんか?
ですが、あなたの発言であなたが嫌われるかどうか。
それは、あなたの問題ではありません、相手の問題なのです。
相手の問題なので、あなたにはどうすることもできません。
どうすることができないことを、あなたは
どうにかしようとしているのでしょうか?
私が強く、
「それは相手の問題だ」と、思った体験についてまず話をしたいと思います。
■ あんた!それ失礼だよ!失礼なこといっぱい言ってるよ!
以前、職場でSさんにこんなことを言われました。
「あなたも、色々わたしに失礼なこと言ってるよ」
え?!?まじで?
思い返しても、失礼なこと言って傷つけてしまったことは自分では言ってないと思っているし、
普段から言わないように心がけています。
私もまだまだだから、ふいに言ってしまうこともあるのは確かだけど。
そうなの?そんな気は全くなかった。
「え、すいません、心当たりないので、どんなことが失礼だったか教えてもらっていいですか?」とお願いしました。
(人間関係がよくない職場で、4人しかいないのに全員敵みたいな職場でした。
私が、
心理学を勉強しようと思ったキッカケの職場なので今ではこの体験も感謝しています。)
■ 私が言ってしまった失礼発言
1時間前に仕事をあがったSさん。
そのSさんがいつも持っている、かばん(携帯)をなくしたらしく、お店に戻ってきました。
Sさん:「かばんなかった?」
私ともう一人の同僚:
「かばん(持ってかえってましたよ、段ボールも運んでくれましたよね」と言いました。
そして、仕事をあがってたから1時間も経ってたので
私:
「あれ?1時間なにしてたんですか?」と尋ねました。
これが失礼だったみたいです。
え??
そ、そんなこと!?ある???
Sさん的には、
「1時間一生懸命さがしてたのに、1時間何してたなんて(1時間さがしてもみつけられないのか)きいてくるのか!?」と思ったみたいでした。
まって、
私は全くそんなニュアンスを含めずに、
純粋に
「1時間なにしてたのか?」をきいたのです。
1時間も携帯をなくしたことに気付かなかったってことは、
どっかで喋ってたのかな?という疑問がわいたので、コミュニケーションとしてきいたのです。
それが、相手の気分を害してしまった。
全くもって、自分の中になかった意見でした。
そんなことなら、声をかけない方がよかった。
この人とは、気分を害すことばかりなら、コミュニケーションをとらないほうがいい。
■ 私が悪いのか?失礼だったのか?
こんなことを言われたので、すかさず友達に聞いてみました。
カクカクシカジカで、
「失礼って言われたんだよね、どう思う?」
友人:
「全く、失礼じゃないよ!どこが!?(笑)」
友達だからかもしれないけど、私を肯定してくれました。
救われました。友人よ、ありがとう。
■ 相手がどう感じるかは相手の問題です。でも、その原因は?
では、なんでSさんが私に対して
「失礼なことばっかりいう奴」と思っていたのでしょうか?
もう一人の同僚が
モラハラくんで、私のことが嫌い。
「Sさんと私を仲良くさせたくない」という欲求があったみたいで、
私がいない間にSさんに
「私がSさんの悪口を言っていた」と吹き込んでいたみたいです。
ないこと、ないこと 事実無根を言っていたみたいです。
いい迷惑。悪口言ってないし、言っているのはいつも
モラハラくんの方(笑)
Sさんは
モラハラくんのこともわかってます。
でも、
モラハラくんの行動を、嘘をわかってても、
「あなたのことをこんな風に悪く言ってたよ」って言われたからには
嘘か本当か関係なく一瞬は確実にむかつきますよね。
私もそれはしょうがないと思います。
真相がわかっただけよかったなと。
実際、Sさんと2人のシフトが同じときは
1日は楽しく喋ったり、その次の日はムスッと機嫌悪くされたりしていました。
え?昨日は楽しく喋ったのに気分屋だなぁ。
モラハラくんの悪行のせいで、
ムスッと機嫌悪かった日は悪口吹き込まれたのかな?と納得しました。
わたしは
「気分悪いのわかるから喋りかけないけど、喋ってきたら楽しく喋るよっていうスタンス」です。
自分が気分が悪いからといって、人に当たったりはしない。
というか、できないので、むしろ自分の気分を表に出せる人は羨ましい。
結構、感情表に出さないよねって言われます。
顔に出ると思ってたけど、意外とでてないのかぁ。
■ 相手がどう感じるかは相手の問題です。
「あなたも、色々わたしに失礼なこと言ってるよ」
この会話になってから、Sさんと話し合いをして和解しました。
私の誤解、
モラハラくんが吹き込んだ、私がSさんの悪口言ってた(事実無根です)を解いてからは、ずっとSさんは機嫌がよくなりました。
1日毎に気分のいい日、気分が悪い日を繰り返していたSさんですが、
それからは、
常に気分がいい、楽しいSさんになってくれました。
なんと、人って単純なのですね。
とっても、素直な人だったのかな?
話聞いてたらかなり、
努力家で忍耐力がすごい。
わたしならその状況やめてますよ!って環境でも頑張れる人でした。
まさに今、ここの人間関係、
私なら即やめるわ(笑)
そして、この職場の人間関係にキリをつけると言って、
「やめることを決意した」のも、気分がよくなった理由だと思いますが(笑)
結局、私が失礼を言ったのではなく、
Sさんが
「私がする発言は失礼なことだ」と思い込んでいたのだと思いました。
だから、
相手がどう思う、どうとるかは相手の問題なのです。
■ 相手はかえられない、変えられるのは自分だけ
相手のことはどうやっても変えられません。
あなたが何を言ったって、相手がどう思うか、どうするかは相手が決めます。
さとうみつろうさんの本
「神さまとのおしゃべり あなたの常識は、誰かの非常識 」で、
相手を変えようとすることは、「鏡に映った自分」を先に変えようとすることと同じと書かれていました。
笑っちゃいましたね。
鏡に映った自分を変えるには、まず自分が変わらないとかわらない(笑)
だから、
変えられるものは自分自身だけということを頭に入れて置きましょう。
相手を変えたいなら、自分がまず変わる。
そうすると、周りが変わります。
私のこの場合は、
「あなたも、色々わたしに失礼なこと言ってるよ」といわれて、
今までだったから、「ごめんなさい」だけ言っていたかもしれません。
めんどくさいから言い返さない。
私はいつもこの手段を取っていました。
要は私はめんどくさいと
「逃げていた」のです。
でも、この時はこの悪い人間関係をどうにかしたかった。
むしろ、自分が相手の気分を害した理由を知って、次回は人を傷つけないように気を付けたいから、相手がそう感じた理由や意見を聞きました。
すると、
すっかり解決しちゃいました。
変えられるのは、自分の行動だけ。
むしろ、これを言われる前に聞いてしまえば、なんでそんな態度なのか教えてくれたかもしれませんが
そこまで度胸はありません(笑)
相手と真摯に向き合うことが大切です。
逃げないで、対話しましょう。きっと、わかりあえます。私のように。
■ アドラー心理学の考え方「課題の分離」とは?
心理学で有名な
アドラーという人がいます。
アドラーは、
この問題は「誰の課題なのか」と考えることが重要だと言います。
これは、自分の課題?他者の課題?
自分の課題か、他者の課題か考えたら、他者の課題には踏み込んではいけません。
あらゆる、人間関係のトラブルは他者の課題に土足で踏み込むことか、
自分の課題に土足で踏み込まれることから起こります。
他人の課題には介入しないようにすると、人間関係は劇的に変化すると
アドラー言っています。
■ 馬を水辺に連れて行くことはできるが、水をのませることはできない
他者の課題に介入しようとして、相手を変えようとあれこれ強要したところで、あとで強烈な反動がやってくるだけです。
他者の課題にはいつでも、助けられるよと伝えて置くだけで大丈夫です。
それは子供に勉強させるのではなく、見守ることが大切だということです。
心理カウンセリングでは、相談者が自分で答えを導き出すことを援助するだけです。
相談者がどのような決心を下すか、ライフスタイルを変えるかのか、変えないのか、それは相談者の課題なのです。
「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水をのませることはできない」のです。
相手を変えることはできません、変えることができるのは自分です。
鏡の中の自分が先に笑うことはありません、笑わせたかったら先に自分が笑うのです。
■ まとめ
今回は、相手がどうとるかは相手の問題だ」と感じた実際のできごとと交えて、
アドラー心理学を盛り込みました。
相手を変える唯一の方法は、先に自分を変える事です。
勉強しないお子さんを「勉強しなさい!」と、お子さんの課題に介入するのではなく、
あなたは全力で見守りサポートしてあげましょう。
あなたができることはそれだけです。
もっと、詳しく知りたい方は
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
もっと簡単に楽しく知りたい!って人は、
神さまとのおしゃべり あなたの常識は、誰かの非常識 [ さとうみつろう ]から読んでみると面白いと思います♪